鍼灸治療を受けたことがない方にとって鍼灸の効果はなかなか想像しにくいとおもいます。

鍼灸治療は世界保健機関（WHO）から様々な症状に効果があると認められていて、世界中で認められている手技療法です。

今回は鍼の効果を少し紹介します。

1．血流促進＆免疫向上

血管を拡張させ、血行を促す効果。

鍼によって小さな傷がつくと、傷ついた所を修復しようとして血が集まり血流量を増やし、細胞に栄養や酸素を多く運ぶようになります。

血行を良くすることによって、白血球も増加します。全身に隅々まで血液が届くので血液中の免疫細胞である白血球の働きが活発になり傷ついた部位から感染することを防いだりします。

鍼灸治療はこのような反応を利用して、皮膚や筋肉に目には見えない微量な傷を作り、血流循環を改善します。

血行が改善されると、細胞分裂が盛んとなって機能回復が促進されたり、痛みや疲労の原因となる物質が老廃物として排出されやすくなり、体に嬉しい効果がたくさんあります。

2，自律神経を整える

自律神経（交感神経・副交感神経）は心臓。胃腸・膀胱などの内臓や血管を自律神経がバランスをとりながら調節しています。

鍼灸治療で自律神経の調和を取り戻すことにより、多くの身体的症状を緩和します。交感神経と副交感神経のバランスが整うことで、不眠、過度の緊張、消化不良などの症状が改善されることが期待されます。また、自律神経の安定は、心拍数や血圧の調節にも寄与し、全体的な身体の健康を促進します。

鍼灸による刺激は、体内のエネルギーの流れを改善し、自律神経系のバランスを取り戻すのに役立ちます。

身体的な症状の緩和だけでなく、精神的な健康にも大きな利益をもたらします。ストレスの軽減や深いリラクゼーション効果により、心の安定と精神的なクリアさが得られます。これにより、不安やうつ状態の改善にも効果的です。また、心身のリラックスは睡眠の質の向上にもつながり、日常生活の質の全体的な向上に寄与します。鍼灸は、心身のストレスを軽減し、全体的な幸福感と健康を促進する治療法として、多くの人々に支持されています。

鍼の効果では、最近の研究においてβエンドルフィンという神経ペプチドの分泌を活性化させ、自律神経の機能を活性させてくれるというデータも出ています。

②へ続くﾞ…

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