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ぶんのいち通信
BunnoichiTsushin

台風で体調を崩してしまう原因は「自律神経」にある

2018.07.06

◇台風で体調を崩してしまう原因は「自律神経」にある◇

 

~7月に入り勢力の強い台風7号が発生しましたね。それに合わせてか各地でも大荒れの天気が続いている日本列島

      そんな時期に決まって体調を崩してしまう…なんて方も多いかと思います。その原因の1つに身体の機能を調整している「自律神経」にトラブルが起きているかもしれません。そんな知っているようで意外と知らない自律神経について記載します~

 

1 自律神経とは

 

皆さんも「自律神経」という言葉を聞いたことはあると思います。

ちょっと知っている方だと、自律神経が乱れると身体の調子が悪くなったりするとか…
詳しい方だと自律神経には大きく分けると交感神経と副交感神経にわかれて、それぞれ特徴的な役割をするんだ。とか

 

 

私は自律神経のことを一言で説明する時に「身体の調節機能です」と伝えています。

では、どんな身体の機能を調節しているのでしょうか?

 

① 心臓の働き
② 胃腸の働き
③ 血管の活動
④ 脳や神経の働き
⑤ 神経伝達物質(脳からの指令を筋肉に伝える時の仲介役的な役割の神経)
⑥ 睡眠
⑦ 汗
⑧ 排便・排尿
⑨ 瞳孔(ひとみ)の調整

 

などなど、細かい部分まで挙げ始めたらキリが無いぐらい身体を機能させるのに重要な機関(神経)という所は伝わったでしょうか?

 

たくさんの機能を調節してくれているのが自律神経です。

 

①~⑨で挙げたもの。

自分の意志で活動させることができる方っているでしょうか?

 

基本的にはできませんよね。

 

要するに、自分の意志では活動させることができないものは
全て自律神経が、身体の体調・状態・環境の変化(外気など)に合わせて
調整、順応させてくれています。

 

分かり易いところで言うと、汗を出そうと思っても出せないですよね。

 

人間が汗(発汗)を出す時の定義は、身体の中にこもった熱を外に出すために汗を出します。
また、体温、皮膚温が高い時も汗で皮膚を湿らすことで体温を下げようとする身体の防御反応の1つです。

 

ただ、自律神経が正常に働いていない人は、暑い環境にいるのにも関わらず、汗が出ない人もいます。

 

そのような方は、熱を外に出せないので熱中症になりやすいと考えられますね。

 

自律神経は知らず知らずのうちに、日々の生活から私達を守ってくれている大事な身体の機能ですね。

ただ、この自律神経が私達の身体を守ることが出来なくなる時もあります。

 

それはストレスによる自律神経機能の低下です。

※ストレスの種類も大きく分けると4つに分類されるのですが今回は割愛します。

 

人間は大きなストレスがかかると、原因のわからない不調、痛み、感覚異常(痺れるなど)、イライラなど身体に異常が出ます。

この状態は、ストレスにより自律神経が正常な調整機能を発揮できない、バランスが崩れている状態です。

例えば台風の場合は、急な気圧の変化、気温の変化、湿度の変化などが目まぐるしく起こります。

その時、自律神経は「どの環境に基準を合わせて身体を調節すればいいの??」とパニックになります。

その結果、自律神経が台風のような環境の時に対応ができなくなり、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、身体のダルさ、風邪、ボーっとする
などのような体調不良を引き起こしてしまうことが多くあります。

 

この大元のきっかけは“肉体的・精神的疲労”です。

 

■ 食生活の乱れ
■ 睡眠が足りていない
■ 運動をしていない
■ 疲労を感じているのに、疲労回復に努める行動を行わない
■ 精神的疲労を解消させる方法がない

などなど

 

なので、普段から肉体的・精神的疲労とストレスを減らして、自律神経の機能が正常に働くように、身体の調子を整えておかなければなりませんね。

 

2 自律神経が乱れると起こる症状

 

そうはいっても、ケアが全くできずに気が付いた時には身体の節々がツラい…

ただ、そのツラさは放置してはいけないものかもしれません。

 

下記の項目に該当するようであれば、自律神経機能の低下による症状の可能性が高いです。

☑ 夜にしっかり寝ても、昼間に睡魔に襲われる
☑ 寝つきが悪く、途中で目が覚める
☑ やる気が出ない、おっくうになって動きたくなくなる
☑ 食欲がない
☑ 食べるとすぐにお腹が張る、持たれる
☑ 考えようとしても集中ができない
☑ 気が付くとボーっとしている
☑ 夏場なのに手足が冷える
☑ 気候が変わると、すぐに体調(風邪など)を崩す
☑ 季節の変わり目は、頭痛や古傷の痛みに悩まされる

 

3つ以上当てはまっている方は、今のお困りの症状の原因は、自律神経機能の問題かもしれません。

 

どうにかして自律神経の状態を自分で整えたい!
でも自分の意志では調整できないという…

 

自律神経を整える方法は日々の生活の中に隠されています。

 

3 すぐ実践!自律神経の整え方

 

自律神経を整える時の基本的な考え方があります。

 

それは「身体を休める」ということです。

 

実は当たり前のことだったりします。

その中で、今日からすぐに実践してほしいこと。

 

それが『湯船に浸かる』ことです。

 

特に夏場の時期はシャワーで済ませてしまう方も多いのでは?

 

それでは身体は休まりません。

 

お風呂で自律神経を整える浸かり方はこれです。

◆ 38~40℃のぬるま湯
◆ 最低15分は浸かる

 

これだけでいいです。

お好みでアロマを組み合わせるのも効果的です。

 

よく熱いお風呂じゃないと入った気がしない!という方もいますが、実は42℃ぐらいで入っていると身体は逆に疲れます。

疲労回復を促し、リラックスさせたいのであれば身体にとってはぬるま湯の方が疲労回復効果が高いです。

また最低15分にも理由があります。

ポイントは「深部体温を上げる」

深部体温とは、内臓など体の芯の体温のことです。

これは脇で計る体温よりも約1℃ほど高いです。
この深部体温が低い人ほど、身体の中の各機能の働きが悪くなるので体調不良などを引き起こしやすくなります。

目標は、この深部体温を1℃上げることです。

おうちのお風呂は水道水を沸かしたお湯です。
沸かし湯あ温泉と違い、深部体温の上昇に時間がかかります。

温泉であれば5~10分もあれば、深部まで温めることができます。
ただ、沸かし湯の場合は、どんなに早くても1℃上げるのに15分はかかるのです。

 

お風呂は、正しい入り方をすれば
疲労回復・リラックス効果があり、さらに内臓などの機能を活動的にさせる効果も期待できます。

それにより、自律神経も休ませることができるので、本来の調整能力を取り戻してくれます。

 

ただ、慢性的にストレスがかかり、自律神経失調症や症状が重たく長期間続いているような方は、セルフケアだけでは改善出来ないケースが多いので、医療機関での治療や鍼灸治療などの施術を受けて身体の状態を専門家に変えてもらう事をおススメします。

 

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