妊活における肥満のリスク(悪循環)を
調べてみました。
ここでいう肥満とは
前回の【院長のひとりごと】でもお話しした
BMI25.00以上の人のことです。
日本人の場合、BMI25.0を超えたあたりから
糖代謝異常、脂質代謝異常の発症頻度が高まると
言われています。
所謂メタボリックシンドロームです。
(因みにWHOはBMI30以上を肥満としています)
また、生活習慣病だけでなく妊娠してからも
妊娠糖尿病、妊娠高血圧症、巨大児、帝王切開になる
確率が高くなることがわかっています。
肥満がなぜ妊娠確率を下げてしまうのか。
様々な原因(悪循環)がありました。
①エストロゲンの過分泌。
女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの主な働きには
子宮内膜の形成
乳房を発達させる
女性らしい体をつくる(脂肪をつける)
骨を強くする
などがありますが、実は細胞を増殖させる働きもあります。
当然脂肪細胞も増殖させてしまいます。
(太った男性の胸が大きくなるのもエストロゲンが関与)
エストロゲンは卵胞ホルモンと言われ卵巣の中にいる
卵胞から分泌されるのですが、それ以外に副腎、精巣、
そして実は脂肪細胞からも分泌されていました。
脂肪細胞を増殖させるエストロゲンを、
増殖した脂肪細胞からも分泌させてしまうことで
エストロゲンの過分泌が引き起こされていました。
これが女性ホルモンのバランスを崩してしまい
(エストロゲン>プロゲステロン)
PMSや重い生理痛、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がんなどの原因のひとつとなっています。
女性ホルモンのバランスを崩す原因には
肥満だけでなくストレスや食生活の乱れ、
環境ホルモンなどがあります。
②インスリン抵抗
肥満はインスリン抵抗性(インスリンの働きが鈍くなる状態)を
高めるといわれてます。
インスリン抵抗性は高血糖となり
結果としてエストロゲンの過剰分泌を引き起こすため、
肥満との関係は切り離せません。
不妊を引き起こすPCOS(多嚢胞性卵胞障害)はインスリン抵抗性がベースに
あることが多く、肥満率は約20%といわれてます。
(PCOS患者の99%が不妊を訴えています)
因みにPCOSの排卵障害は
アンドロゲンという性ホルモン(エストロゲンの前段階)の
過剰分泌により卵巣の膜が肥厚し卵胞の発育を抑制するからです。
またインスリン抵抗性を引き起こす原因は他にもあります。
脂肪細胞から分泌される生理活性物質のアディポネクチンは
動脈硬化の予防やインスリンの働きを高める善玉物質なのですが
内臓脂肪が増えると分泌が減少しインスリン抵抗性の状態を
引き起こし血糖を上昇させることがわかってきました。
このように肥満が不妊原因の元となり、その不妊原因が更に
肥満を増幅することで益々妊娠確率が下がってしまうという
悪循環にはまらないように意識することが妊活では大切です。
肥満は不妊の原因になりますが、逆に肥満を解消すれば
妊娠しやすいともいえます。
まずはご自身の適正体重を知りましょう。
そしてそれをキープすることが妊孕力を高めることになります。
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