胸郭出口症候群とは

腕を上げる際に神経や血管が圧迫されることにより、手が痺れたり、力が入りにくくなったりする疾患です。

胸郭出口症候群では圧迫、牽引される部位によってそれぞれ名前が付けられており、斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群、頸肋症候群これらを総称して胸郭出口症候群といいます。

胸郭出口症候群はなで肩の２０～３０代女性に多く見られますが、筋肉を鍛えている男性にも見られます。

• 症状

・肩や腕、首などの痛みや痺れ

・肩コリの様な症状

・腕のだるさや冷感

・刺すような痛み

また、腕を上げた際や下に引っ張った際に痛みが増悪、誘発が見られるものや、背中の痛みのみという場合もあります。

症状が長く続き悪化をすると頭痛や眩暈、吐き気、不眠、全身倦怠感、胃腸障害、発汗異常などの自律神経障害を伴うことがあります。

• 診断・検査

・エックス線検査

・触診、問診、各種テスト（ルーステスト、ライトテスト、アドソンテスト、エデンテスト、モーレイテスト）

・ＭＲＩ

・超音波検査

・ＣＴ

• 治療
基本的に保存療法が中心となります。鍼灸治療では以下の方法で症状緩和に効果が認められています

• 鍼灸治療

・狭小部構成の筋の過緊張緩和による神経圧迫の除去

・障害神経の循環改善

・鎖骨下動脈の循環改善

・神経興奮の緩和