~今年の猛暑により、全国各地で熱中症の症状で救急搬送されたり、悲しいニュースも流れている平成最後の夏
熱中症には、様々な原因がありますがその中の1つには姿勢不良による『猫背』も考えられます。
今回は猫背と熱中症について記載します。~
高温、多湿、風が弱い、輻射熱(地面や壁などからの放射により伝わる熱)があるなどの環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となり、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れるなど体温や体液の調整機能が破綻します。このことが原因で起きる障害を熱中症といいます。 (出典:日本赤十字社HPより)
~熱中症の主な症状~
■ めまい
■ ほてり
■ 立ちくらみ
■ 頭痛
■ 筋肉のけいれん、つる
■ 汗のかき方がいつもと違う
■ 発熱、身体のだるさ
■ 吐き気
また、他者から見ても、呼びかけに応答しなかったり、まっすぐ歩けていなかったりしていたら熱中症を疑いましょう。
ここまで見る限り、猫背と熱中症の因果関係がまだ見えてこないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、熱中症になった方でこんな方はいなかったでしょうか?
『しっかり水分補給していたのに…』『食事はとっていたのに』『睡眠時間はとっていたのに』
対策をしていたのにも関わらず、熱中症になってしまった。
ここに猫背からくる身体への負担が関与しているのではないでしょうか?
結論から言いますと、猫背の姿勢だと身体には常に負担やストレスがかかっています。
特にポイントなのが、『お腹』と『首』です。
まず、お腹に関してです。
胃や小腸など、お腹には内臓が収納されています。
このお腹に集まる臓器の機能や活動が低下すると、食欲不振になったり
お腹を下したり、免疫力を落として風邪を引きやすくなったりします。
猫背でも背中が丸まっているタイプの方は、お腹の内臓を常に圧迫している状態になります。
そのため、姿勢のいい人と比べて内臓の機能が低下しやすく、身体の不調が出やすくなります。
どんなに栄養をとっていたとしても、内臓の活動が弱くなればしっかりと吸収してくれません。
さらに内臓の圧迫より食欲が低下することもあります。
次に『首』が熱中症にかかわる理由について
現代人の特徴的な猫背が「顔が前に出て、ストレートネックもしくは過剰に頚椎のカーブが強くなりすぎている。また、その姿勢により呼吸が浅くなりやすい」タイプが多いということです。
首は、身体の調整機能である「自律神経」が集まっている部位でもあります。
夏場の猛暑などにより、ただでさえ自律神経が乱れやすい状況にもかかわらず
顔が前に出る猫背の人は、さらに自律神経にストレスをかけていると考えられます。
さらに、顔が前に出て、顎が上にあがっているような人の場合は、呼吸が浅くなります。
呼吸は人間の機能の中で唯一、自分の意思で自律神経の調整が場所です。
なぜなら、呼吸により内臓器である「肺」を動かすことができるから。
リラックスしたときに、深呼吸をするのは、肺の活動をゆっくりにさせて、自律神経の調節をしているためです。
猫背姿勢の状態で、深呼吸はできるでしょうか?
まず、できないと思います。
できても深呼吸とは言えないですよね?
では、背筋を正してみましょう。
これだけで、呼吸でも吸いやすさが変わりませんか?
特に吸い込む時間がちょっとだけ長くなり、横隔膜がよく膨らむ感じがしませんか?
このちょっとした呼吸の変化も、長期間のあいだ慢性化していけば自律神経は乱れていきます。
猫背により、本来の活動ではない自律神経の働き方をしてしまうので
身体の調整機能がうまく働かなくなり、姿勢のいい人と比べると
対策をしたとしても熱中症になるリスクは高いと考えられます。
なので、この夏場こそ、猫背も治すことが、より熱中症対策になると考えられます。
対策として
① 1時間に1回は背筋を伸ばすこと
② 一緒に深呼吸も行うこと
まず、この2つから始じめてみませんか?
もちろん、一般的な熱中症対策である
・水分補給(特にカリウム、ナトリウム)
・睡眠
・食事
などは、基本中の基本です。
そのうえで、猫背の人は姿勢をしっかりと治してあげることで
猛暑でも体調を崩さずに夏を乗り切れると思います。
自分ひとりで治すこと、正しい姿勢、整え方がわからない方は
当院で姿勢を専門に施術を行う先生に相談することも大事かと思います。
ぜひ、姿勢から熱中症の対策もするという考えを知ってもらえればと思います。
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